2014年の沖縄HIV/AIDS報告

昨年2014年に新たに報告された、沖縄県のHIV感染者及びAIDS患者は33人でした。
それまで最も多かった2007年の32人を上回り、過去最高の数値です。
 
全都道府県別の報告数では、HIV感染者(23人※)の順位は9位、AIDS患者(12人※)は8位となりました。
さらにこれを人口10万人に対しての比率に直すと、HIV感染者(1.625人)で3位、AIDS患者(0.848人)に至っては1位となっています。
厚生労働省エイズ動向委員会 調べ
※沖縄県では“診断日”、国では“報告日”で統計を取るため報告数が変わっています。
 
年齢別に見ると20代と30代が増加傾向にあります。特に20代は、2013年の5人から11人と大幅に増加しています。
性別では、33人中31人が男性で、女性は50代の2人でした。
感染の原因と思われる経路は、同性間の性的接触が25人、異性間の性的接触が6人、経路不明が2人と報告されています。
 
今年2015年も、7月5日現在で既に13人のHIV感染者/AIDS患者が見つかっています。今のところ全て男性で、AIDS患者は4人に上っています。
沖縄県感染症情報センター 調べ
 
HIV感染者/AIDS患者は毎年報告されていますが、AIDS患者が常に全体の3割〜4割を占めています。これは自主的な検査でHIVが発見される前にAIDSが発症し、病院などで初めて発覚しているケースが考えられます。
AIDS発症前にHIV感染が分かれば、病気で苦しむ前に発症を抑える治療が始められます。自身の健康を確かめる意味でも定期的な検査をおすすめします。
詳細はこちら http://www.idsc-okinawa.jp/HIVAIDS.html
 

※“HIV感染”とはHIVウィルスに感染する事で、“AIDS”とはそれにより病気が発症する事です。